中世ごろのウエディングドレスは、赤や青など色とりどりの布地に刺繍などで多数の装飾がほどこされている非常に豪華な作りのデザインが好まれていました。
当時のウエディングドレスには特に決まりがあったわけではなく、装飾を施した豪華絢爛な衣装で結婚式を行うことで式を華やかに盛り上げたり、高価な衣装を着用しているということで家としての財力を見せつけたりなどが目的で作られていたとの見方もされているようです。

時は流れ、中世も終わりごろになると、上流階級だけでなく中流階級の人々にも、結婚式の際にウエディングドレスを着用するという習慣が広まっていきました。
このころのウエディングドレスは、黒をはじめとする暗めの色が多かったようです。
主に暗めの色が好まれた背景には、こういった色であれば婚礼衣装としてだけでなくそれ以外の場面でも着まわすことが可能であるといった理由などがあげられると言われています。
当時のウエディングドレスは現代と違い、婚礼当日だけでなく婚礼後でもよそ息の服として着用するのが普通でした。
淡い色のドレスでは汚れが目立ちやすくなってしまうため、特に中流階級の人々にとっては暗く濃い色のドレスをウエディングドレスとして仕立てるほうが都合がよかったようです。